「知ったかぶりをする男」は「無知」を超えた恥さらし


テレビや雑誌で仕入れた情報を、
あたかも自分の専門かのように話す男性がいますが、
正直、バレバレです。

本人は知識があるところを見せるのが、
「カッコいい男」だと思っているのかもしれませんね。
ですが、その「見せかけの知識」は、
無知でいることよりもカッコ悪いことなのです。

実際にこんな男性がいました。
私の好きな絵がクリムトの『接吻』だと知った彼は、
その絵に関して調べてきたようなのです。
そこまでは、私への思いやりでもあり嬉しいことなのですが、
ある日デートをした時に、「待ってました」と言わんばかりに、
彼はその絵の話を始めたのです。

「接吻は、当時タブーとされていた主体を作品としたもので、
抱き寄せられる女性の繊細な肩と、
華奢な脚が、何とも女性らしくて魅力的で、
クリムトはそういう愛の表現が上手いよね。」

とか何とか、解説をはじめたのです。

そこには、彼が思う率直な感想はなく、
テレビの解説を聞いているような、詰まらなさがありました。
私は、すぐに「知ったかぶりをしているな。」と勘付いたのです。
初めてクリムトの絵を観る人は、
その色使いの美しさに圧巻されるからです。
初心者からして、色は一番指摘しやすいポイントで、
感想を述べやすいはずなのですが、
彼は、色に関しては一言も触れなかったのです。

また、クリムトは、
女性の裸体を主体として多く扱ってきた画家だけに、
彼が「本当に僕もクリムトの絵が大好きで、よく眺めているんだ。」
と、口にする度に、
「この人何も知らないな。」
と、恥ずかしい気持ちになりました。

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食事に行く時も同じです。
雑誌や口コミを見て、
店の雰囲気やメニューを調べるのは、良いのですが、
いかにも自分が「通」であるかのように、
知ったかぶりをするのは、極めて「恥さらし」であるのです。

無知であることを素直に認める方が、
女性から見てよっぽどカッコいいのです。

無理をして素敵なレストランへ連れていくよりも、
たまには、自分の通いなれた居酒屋へ連れていく方が、
彼女への粋な計らいなのです。

女性が聞きたいのは、解説ではなく、
あなたの率直な感想であるのです。