それはつまり安定した、退屈な、変化のない男でいるという意味ではありません。
以前、こういう男性がいました。
彼は風来坊で、来年、半年後どころか、
一週間先にもどこにいるかわからないような人。
自分の夢を追いかけ努力を怠らない、とても刺激的な人。
単純に私は彼のそういう部分に惚れ、
出逢ってすぐお付き合いすることができました。
ただ、しばらくして気が付いたのですが、
彼の将来像の中に、私が入り込む余地がない!ということ。
そう、こういう風来坊タイプの男性は、
その生き様に希少価値を見出してしまうので、
それが一見人、男としての魅力に見えます。
ですが、お付き合いを始めるうちに、
彼の中で、女性の中での一番にはなれても、
彼の人生の中の一番にはなれないと気付き、
私の気持ちもいつしか離れていったのです。
そして彼に聞いたことのあるこの質問、
「ねぇ、あなたモテるでしょう。」に対して、
「いやでも、皆興味深々で近付いては来るけれど、
実際俺と付き合いたいって思う女性は、少ないよ。」。
なるほど、安定志向のある女性にとって、
将来の図が見えない相手とは、なかなか
お付き合いまで考えられないのだなぁと納得したのです。
確かに、夢を追いかける、フットワークの軽い男性はある意味で魅力的です。
恋愛対象としては、それでもやはりどこか地に足の着いた、
具体的な将来設計のある男性に女性は惹かれてしまうのです。
そして、会話の随所に彼のパートナーや将来の家族などが絵として
浮かぶようであれば、女性は安心して心を開くことができます。
そこに自分を投影しても、想像ができるからです。
ですからあなたがどれだけ、人として男として魅力的であっても、
女性からアプローチを受けたい、女性にパートナーとして視野に入れて欲しいと思えば、
そういう地に足の着いた部分をしっかりと持っていること、
そしてそれを相手の女性に見せることが重要だと言えるのではないでしょうか。