「私の気も知らないで、
勝手なことばかり言わないでよ!」
と嘆く女性に対して、
「お前だって、俺の何が分かるというんだ?」
と、反論する男性。
確かに、人の気持ちは経験してみないと分かりません。
経験なしにして、
本当にその人を100%理解しているとは言えないのです。
ですが、理解できない様なことでも、
理解しようとトライしてみるのが、
一つの愛情表現であり、
リレーションシップにおいて、非常に大切なことです。
元々、二人の性格の異なる者同士が、
一緒になろうとするのですから、
理解できない点や、
衝突がある事は、不思議なことではないのです。
そんな中、「理解しあっていく」という事に、
一人では成し遂げられなかった
「関係を育てる」という目的が生まれるのです。
人は、良くその人の立場に立ってみて、
初めて発見できることに出会います。
私が学生の頃、学校の授業において、
盲目を体験するための授業や、
車椅子で移動をする授業がありました。
体験する前から、
「不自由さ」は理解していたつもりでしたが、
実際に体験する事で、
彼らが、想像を絶する苦労と闘っていた事に、
気が付きました。
自分の信じていた「理解」とは、程遠い現実がそこにはあり、
浅はかだった考えに、涙が出たのを思い出します。
男女のリレーションシップも同じです。
相手に反感を覚えてしまうのは、
自己中心的な考えに押しつぶされて、
相手の立場を理解しようとしていないからなのです。
「自分が正しい」というインプットされてしまった前提の中で、
物事を判断し、意見するのは非常に危険です。
それが、人の感情を傷つけてしまう第一の引き金になるのです。
何を考えているのかわからない、複雑な女心。
そんな女心を少しでも理解したいと願うのならば、
実際に女性が普段している事を
代わりにやってみたらいかがでしょうか?
朝起きたら、洗濯をし、掃除をし、仕事に行けば雑用をやり、
家に帰って、彼女の為にご飯をつくる。
ご飯が終われば、後片付けをし、お風呂を入れる。
勿論、こうするだけで
完璧に女性心を理解できるわけではありません。
また、一緒に住んでいない限り、
この様に女性に変わって家事ができるわけではありませんね。
そのような場合は、
女性に代わって、職場の皆にコーヒーを入れたり、
付き合っている彼女に、
「何か手伝えることはないか?」
と、尋ねてみたり、
女性を理解しようと思えば、できる事は山程あるのです。
自己中心的に女性心を勝手に判断するのは、
非常に危険です。
映画などから「女心」を学ぶのも、
分かりやすい、一つの方法かもしれませんね。